続編の『あんじゅう』がとても好きだったので、読むことにしました。とても辛い過去をもつ姪のおちかを慰めようと、三島屋の主人はおちかにお客の不思議な話を聞くという一風変わった仕事を言いつけます。そしておちかは、お客がもちこむ不思議な話を聞くことで、自分の重荷を少しずつ降ろしていき、やがて自らの身の上についても語りはじめます。辛い思いをしているのは自分だけではなかったのだという思いが、おちかに勇気を与えました。過去の事実を変えることはできませんが、その意味や解釈は変えることができます。『あんじゅう』で扱う不思議話は、からっとした明るさがあるのに対し、『おそろし』は湿り気と粘着性を感じさせました。まるで「をかし」と「あはれ」の関係のようです。
2012年01月07日
『おそろし 三島屋変調百物語事始』 宮部 みゆき 角川書店 08/07
続編の『あんじゅう』がとても好きだったので、読むことにしました。とても辛い過去をもつ姪のおちかを慰めようと、三島屋の主人はおちかにお客の不思議な話を聞くという一風変わった仕事を言いつけます。そしておちかは、お客がもちこむ不思議な話を聞くことで、自分の重荷を少しずつ降ろしていき、やがて自らの身の上についても語りはじめます。辛い思いをしているのは自分だけではなかったのだという思いが、おちかに勇気を与えました。過去の事実を変えることはできませんが、その意味や解釈は変えることができます。『あんじゅう』で扱う不思議話は、からっとした明るさがあるのに対し、『おそろし』は湿り気と粘着性を感じさせました。まるで「をかし」と「あはれ」の関係のようです。
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